市街地

見どころ

チュニジアを訪れたなら、是非おすすめしたいのが各地の市街地に存在する「メディナ」と呼ばれる旧市街の散策です。個性あふれる商店の並ぶの街並みは、新しい出会いに満ちあふれています。

世界遺産にも登録される中世イスラム都市の旧市街「メディナ」

イスラムの預言者「ムハンマドの地」を意味するメディナは、7世紀頃に侵入してきたアラブ人によって作られました。外敵の侵入を防ぐため、細い道が迷路のように入り組んでいるのが特徴のメディナは、中世イスラム都市の面影が色濃く残っています。土産物店、雑貨店、カフェなどが立ち並ぶ商業エリアや、昔ながらの生活がかいま見える居住区など、人々の暮らしと隣り合わせに息づく歴史を肌で感じる事ができます。

メディナ散策の楽しみは活気あふれるスーク

メディナの最大の特徴は、スークと呼ばれる活気溢れる市場。8世紀頃からチュニスの発展とともに形成され、オスマン帝国支配の17世紀頃には、扱う品目別のスークが生まれました。現在も食品スーク、香辛料スーク、貴金属スークなどなど、扱う品目に分かれた様々なスークが賑わっています。

スークの素顔

個性あふれる各地の様々なメディナ

チュニジアには首都チュニスをはじめ、各地の主要な市街地に個性あふれるメディナが多数存在し、世界文化遺産にも登録されています。

チュニス

チュニスはヨーロッパとアフリカの重要な中継地点として発展しました。そのため、モスクなどの建築様式には中東やトルコ、ヨーロッパの影響が伺えます。メディナの中心には総面積5000㎡もの巨大な「グランド・モスク」があり、メディナの正面玄関ともいうべき「フランス門」からグランド・モスクに向かう「ジャマー・エズ・ジトゥナ通り」は土産物店やカフェなどの露天で賑わっています。

スース

イスラムの湾港都市として栄えたスースのメディナは、チュニスにつぐ規模を誇ります。度重なるヨーロッパからの侵攻を防ぐため、高さ約8mもの堅牢な城壁に囲まれているのが特徴。リバドと呼ばれる砦の見張り台に登れば、スースの街が一望できます。

ケロアン

絨毯の郷とも呼ばれるケロアンでは、伝統的な絨毯がたくさん売られています。特にモスクの天井からとった細かなモチーフが、ケロアンを象徴する柄。ビンテージ絨毯を扱うお店もあり、思わぬ掘り出し物が見つけられるかもしれません。

ナブール

チュニジアで最もポピュラーな「ナブール焼」の陶器が作られているナブールでは、金曜日の午前中に「陶器市」が開かれ、観光客だけでなく国内各地からも買い付けに来る客で賑わいます。またカゴ製品の産地でもあり、大小様々な美しいカゴが手頃な値段で手に入ります。