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アラブ=イスラム圏に属するチュニジアは、人口のほとんどがイスラム教徒。日本では体験することの出来ない文化を全身で感じることが出来ます。

親の強制による結婚は禁止。女性の権利確保に貢献した初代大統領

チュニジアの民族は、90%以上がアラブ人で、ユダヤ人、ベルベル人、その他ヨーロッパ系が各1%程度にとどまっています。隣国のアルジェリアやモロッコでは、先住民族のベルベル人が30%以上を占めているのに比べ、チュニジアでは1%に過ぎないのは、度重なる民族の流入による混血化が他の国よりも進んでいるから。イスラム教の普及とともに、ベルベル人もアラブ化が進み、孤立することなく同化していったため、モロッコやアルジェリアに比べ平和に民族の融和が行われたといわれています。

チュニジアの国教はスンニー派イスラム教で、国民の約96%がイスラム教徒。残りがユダヤ教徒とカトリックですが、互いに対立することなく仲良く共存しているのはチュニジアならでは。

1881年からフランスの植民地となっていたチュニジアは、1956年に独立。初代大統領ハビブ・ブルギバは共和憲法を発布し、親の強制による結婚や一夫多妻制、女性の顔をベールで覆うことなど、イスラムの前近代的な旧弊を法律で禁止しました。1987年の無血クーデターによる民主化後も、一貫して近代化が進められてきたチュニジアは、中東世界の中でも異彩を放っています。

女性旅行者にも優しい、穏健派ムスリム国家

チュニジアでは街を歩く女性たちの顔もベールに覆われていません。穏健派ムスリム国家の中でも、特におおらかな雰囲気に包まれるこの国は、女性旅行者にも優しいのが特徴です。

コーランで禁止されているお酒も国内で生産されており、旅行者向けのレストランではビールやワインが飲めます。

イスラムの礼拝は、夜明け、正午、午後、日没、夜半の1日5回行われます。

イスラム暦の9月に行われる断食月「ラマダン」中は、ほとんどの飲食店が閉店します。旅行者も昼間はなるべく人の集まる場所での食事は控えましょう。