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7世紀半ばから約800年に及んだアラブ支配の中で培われた文化はエキゾチックな魅力がいっぱい。世界遺産にも認定されているチュニスとスースのメディナを始め、複雑に入り組んだ迷宮のような狭い道の町並みは、何に出会えるかわからないミステリアスな魅力に溢れている。土産物、衣類や雑貨などの商店やカフェ、屋台が立ち並び、地元の人々と観光客が入り乱れて賑わうスーク(市場)を歩き周り、店のおじさんと交渉しながら買い物をするもよし、ハマム(浴場)や理髪店などもある路地裏で昔ながらの生活をかい間見るもよし。何度も迷い込みたくなる魅惑の街路だ。
荘厳なイスラム美術を堪能するなら、内陸部の古都ケロアンにある現存する最古のモスク「グラン・モスク」と「シディ・サハブ霊廟」は見逃せない。グラン・モスクは紀元前670年ごろに建てられ、現在のものは9世紀に再建されたもので、ローマ・ビザンチンの遺跡から流用した列柱が並ぶ回廊は神聖な雰囲気に溢れている。ムハンマドの同志だった聖者アブザマ・エル・ベラウィが眠るシディ・サハブ霊廟は「マグレブで最も美しい霊廟」。壁や床、天井を埋め尽くすように貼られた色鮮やかな幾何学模様のタイル、漆喰の繊細な透かし彫りの数々に思わず見とれてしまう。
チュニスの北東18km、カルタゴとチュニス湾を見下ろす断崖の上にあり、17世紀から高級住宅街として知られてきた街シディ・ブ・サイドにはチュニジアの洗練が詰まっている。白い壁に映える鮮やかな「チュニジアン・ブルー」の門が並び、小さな路地裏にジャスミンやブ−ゲンビリアの花が咲くその街並みは「チュニジアで最も美しい街」と言われるほど。海沿いの断崖に作られた、世界最古のカフェのひとつとも言われる「カフェ・ディ・ナット」はクレーやモーパッサンも訪れたと言われる伝説的な場所。紺碧の海を眺めつつ飲む、名物の松の実入りのミントティーが定番だ。
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市街地 中世イスラム都市の旧市街
歴史・遺跡 世界遺産の遺跡群が目の前に
料理 どれもオススメの逸品揃い
ショッピング 素敵なお土産が見つかるはず
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